Webマーケティングってどんな仕事?現役WEBマーケターが仕事内容と実際の年収を解説!

Webマーケターの仕事内容 WEBマーケター
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この記事を書いている人の信頼性
  • 未経験からWEBマーケターになり、8年間事業会社のWEBメディアの戦略立案から実行まで担当している「現役WEBマーケター」
  • オンライン広告運用額は年間で1億円以上
  • 上場企業でWEBマーケター人材の採用責任者
  • 本業以外にも副業でWEBマーケティングの案件を受注して、サイト制作や広告運用代行を経験
ひかる
ひかる

WEBマーケターとして8年働いている私が、WEBマーケターの仕事内容や必要になるスキル、実際の年収まで徹底解説します!

近年、IT化、DX化や、各種SNSが多く普及してきたことで、企業にとってデジタルマーケティングの重要性は非常に高まっています。また、「どこでも仕事ができる」「副業でも稼げる」「AIに代替されない仕事である」という理由で、WEBマーケターを志す方も増えているようです。

では早速見ていきましょう!

Webマーケターとは?

Webマーケターは、インターネットを活用して商品やサービスを効果的に宣伝・販売するための戦略を立案し、実行する専門家です。

主な役割は、企業のオンライン上での存在感を強化し、ターゲットとなる顧客に適切なメッセージを伝え、行動してもらうことです。

そのためには、消費者の行動や嗜好を深く理解し、多くのWEB広告から目的に合った手法を取り入れ、戦略を作成、実行する力が求められます。

そもそも、Webマーケティングってなに?

Webマーケティングは、ウェブサイトやSNS、メールなどのデジタルツールを使用して、商品やサービスを宣伝・販売する手法を指します。

WEBマーケティングに用いられる媒体・手法としては、下記のようなものがあります。

媒体・手法説明
リスティング広告GoogleやYahooの検索結果の上部に出てくるテキスト広告
SNS広告Instagram、Facebook、Tiktok、X 旧Twitterに表示される動画/画像広告
ディスプレイ広告WEBサイトやブログに表示される動画/画像広告
Youtube広告Youtubeに表示される動画/画像広告
メールマガジンメールで送られてくる文章型の広告
リマーケティング広告一度サイトに訪れたユーザーに対して追いかけるように表示させる広告
アフィリエイト広告第三者に広告配信を依頼して、見込み顧客を総客してもらう手法

WEBマーケティングの最大の特徴は、リアルタイムでのデータ収集と分析が可能であることです。これにより、広告配信後のPDCAを回し、より効果的な結果を得ることができます。

デジタルマーケティングとの違い

デジタルマーケティングは、デジタルデバイス全般を活用したマーケティング活動を指します。

一方、Webマーケティングは、特にウェブサイトやSNSなどのオンライン上のプラットフォームを中心にした活動を指します。

ひかる
ひかる

要は、デジタルマーケティングの中にWEBマーケティングは包含されている概念ということです!

デジタルマーケティングの市場は年々増加しており、矢野経済研究所によると2023年は3,167億5,000万円と見積もられています。

WEBマーケターの需要が失われず、さらに高まっていく理由は、このような市場規模の拡大が背景にあります。

引用:https://onl.sc/LL5ANF7

具体的なWEBマーケティングの施策の事例(日本マクドナルドHD)

日本マクドナルドHDは、かつてテレビCMを中心としたマーケティングを行っていましたが、業績の低迷を受けてSNSやWebを活用する戦略にシフトしました。

特にTwitterを中心とした「インフルエンサーマーケティング」を成功させ、多くのユーザーに情報を届ける工夫を行いました。

ハッピーセットのおもちゃのキャラクターの予告や、Tiktokを利用した「#ティロリチューン」などは有名ですね!

これにより、情報が拡散され、日本マクドナルドの商品やブランドがSNSユーザーの印象に深く残る結果となりました。

商品を体験として消費されるようにうまくマーケティングしているのが非常にうまい戦略ですね!

Webマーケターの仕事内容

Webマーケターの主な仕事内容は、オンライン広告の運用、SEO対策、SNSの運用、データ解析など多岐にわたります。これらの業務を通じて、企業のブランド認知を高めるとともに、売上向上を目指します。

ここからは、具体的にどんな業務になるかについて、詳しく説明していきましょう!

オンライン広告の運用

オンライン広告とは、

  • Google広告
  • Yahoo広告
  • Facebook広告
  • LINE広告
  • Instagram広告
  • Tiktok広告

などのプラットフォーム上に配信する広告のことを指します。

各広告プラットフォームを使用して、

  • 何を目的として広告を出すのか(認知ユーザーの獲得なのか、見込み顧客の獲得なのか)
  • 誰に広告を出すのか(ターゲット)
  • どんな広告を出すか(広告の訴求内容、動画 or 画像)
  • どの場所に広告を出すのか(Google/Yahooなどの検索結果画面か、Youtube内か)
  • いつ広告を出すのか(曜日・時間帯)
  • どれくらいの予算を使って広告を出すのか

を決め、広告配信を行い、その結果の数値を元にPDCAを回して成果を上げていきます。

オンライン広告プラットフォームでは、上記の要素をすべて管理画面上で設定ができます!

先程もお話しましたが、オンライン広告の最大のメリットは、「どこに」「いつ」出した「どの」広告のパフォーマンスが良かったのかが数値で明確にできることです。

WEBマーケターは、広告配信の企画設計から広告の配信、効果測定を行い、目的となる指標を予算内で最大化するために業務を行います。

ネットが普及する前までは、チラシやCMなどを売っても、何が成果に繋がっているのかが分からず、改善やコスト削減が難しい状況でしたが、オンライン広告の普及により、広告は「運用して改善するもの」という考え方が一般化してきました。

SEO対策

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」を指します。

現代では、GoogleやYahooなどの「検索エンジン」と呼ばれるものが、WEBマーケティング上では非常に大事になっており、見込み顧客が検索するキーワードの検索結果でどれだけ上位に表示できるかがそのまま収益に直結します。

SEO対策とは、検索エンジン上での表示順位を上げるための様々な対策のことです。

これには、検索エンジンがウェブサイトの構造を理解しやすいように、HTMLを最適化することや、特定キーワードに対して情報を多くし、上位表示を狙っていくことなど多岐に多岐にわたる業務が含まれます。

検索エンジンも、年々アルゴリズムが変化していっているので、最新のトレンドを把握して常に改善を続けることが大事になっています。

私が読んでおすすめであったSEO対策本を紹介しておきます!

興味があったら読んでみてください!

SNS運用

X(旧Twitter)やInstagram、TiktokなどのSNSを活用して、ブランドのファンを増やす活動を行います。そしてそのファンを育成(リードナーチャリング)し、購買行動まで結び付けていきます。

SNSの大きな特徴として、投稿のエンゲージメント(保存やいいね、シェア等)が多いと、フォロワー以外へ投稿が拡散し、より多くの人にメッセージを届けられるという特徴があります。

SNSのビジネスアカウントでは、このようなエンゲージメントの数値が可視化できるようになっており、自身の投稿を分析して、さらにリーチが広がる投稿は何かを考えて運用していくことになります。

データ解析

Google Analyticsなどのツールを使用して、ウェブサイトの訪問者の行動や広告の効果を分析します。

データ解析で分析する指標は多岐にわたり、例えば

  • 直帰率(サイトにランディングして、すぐにほかのサイトに離脱してしまった割合)
  • 離脱率(そのページに到達後、ほかのサイトに離脱してしまった割合)
  • ページ滞在時間
  • CVR(企業が目標とする行動を達成した人の割合)
  • 平均ページ閲覧数
  • セッション数、PV数(どのページに人が集まっているか)

など多くの指標をもとに、現状を分析し、改善施策の立案を行います。

例えば、

あるページ(Aページとします)を通過した人のCVRが高かった場合に、ほかのページからAページへの導線を多くする

直帰率の高いページではファーストビューにキャンペーンの情報を入れる

などです。

多くの指標の言葉を正しく理解し、データが意味することを考察し、改善施策につなげていくという、ロジカルな思考が求められます。

Webマーケターになるために必要となる知識とスキル

Webマーケターとして成果を出すためには、以下のような知識、スキルが重要です。

  1. データ分析力: ウェブサイトのアクセス解析や広告の効果測定など、様々なデータを分析し、戦略の最適化を行う能力。
  2. 論理的思考力: データに基づいて論理的に戦略を立案する能力。
  3. コミュニケーション能力: チーム内や他部署、クライアントとの円滑なコミュニケーションを取る能力。
  4. プロジェクトマネジメント力: 複数のプロジェクトを同時に進行させるためのマネジメント能力。
  5. トレンドを把握・活用する力: Web業界の最新トレンドや技術をキャッチアップし、それを活用する能力。
  6. SEO知識: 検索エンジンの仕組みを理解し、ウェブサイトの検索順位を上げるための対策を行う能力。
  7. 広告運用の知識: オンライン広告のプラットフォームを使用して、効果的な広告キャンペーンを運用する能力。
  8. SNS運用の知識: SNSの特性を活かして、ブランドのファンを増やすための戦略を立案する能力。
  9. ライティングスキル: ウェブサイトやブログ、SNSなどでのコンテンツ制作に必要なライティング能力。

これらのスキルは、実際に会社に入った後で実務経験を積むことで習得することができますが、まずWEBマーケターになるために、必要最小限の知識、スキルを身に着けておく必要はあります。

6~8の知識は、Youtubeや本などである程度カバーすることはできますが、1~5の基礎力は必要不可欠です!

また、数字を多く使う必要があるので、数字を扱う業務が苦手だという人は、あまり向いていないかもしれません💦

下の記事で、「WEBマーケティングを私が学んだ方法」や、実際に業務を行っていて気が付いた「WEBマーケターに向いている人、向いていない人」についてまとめておりますので、そちらも見ていただくと参考になると思います!

Webマーケターの年収っていくら?【2023年最新】

Webマーケターの平均年収は、経験やスキル、勤務地によって異なりますが、300万円から800万円程度とされています。

先ほど紹介した知識、スキルと実際にその職務に付き働いた経験があることで、年収は上昇する傾向にあります。特に、広告運用やSEOなどの専門的なスキルを持っていると、より高い評価を受けることができるでしょう。

下記にIndeedで募集されているWEBマーケティング職の求人1,000件の年収をエリア別、雇用形態別にまとめました!

正社員WEBマーケターの年収(東京都・大阪府・愛知県)

三大都市最低年収平均最高年収平均中央値年収平均
東京都430万円814万円622万円
大阪府390万円663万円526万円
愛知県407万円636万円521万円

簡単に特徴をまとめると

日本の平均年収(458万円)と比較して年収は高水準

「未経験あり」での募集が全体の25%程度

「在宅ワークOK」の仕事も全体の20%程度

となりました!

中には年収が800~1200万円を目指せる求人もありましたが、こちらは事業会社などでWEBマーケティングを3年担当していた方など経験者向けの内容となっておりました。

業務委託WEBマーケターの年収(東京都・大阪府・愛知県)

三大都市最低時給平均最高時給平均中央値時給平均
東京都2,013円2,619円2,305円
大阪府1,554円2,009円1,694円
愛知県1,535円1,535円

となりました!

こちらも正社員の場合と同じく、時給が4,000円以上の求人もありますが、プロ人材の活用を目的とした求人になっています。まずは、事業会社か広告代理店などで経験を積むことで、副業としてこのような案件を受注することもできるでしょう!

ひかる
ひかる

経験次第で、本業の年収をどんどん伸ばしていける上に、自身でブログ運営や業務委託として案件を受注することで経験を増やし、副業の年収をアップしていくことができるので、相乗効果で収入を増やしていくことができそうですね!

まとめ

Webマーケターは、デジタル時代の企業の成長を支える重要な役割を担っており、非常に需要があるい仕事です。

この記事を通じて、Webマーケターとしてのキャリアに興味を持った方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!

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